
「あのJiraチケット、どこだっけ…」「この前の議事録、Confluenceのどのスペースに…?」
あなたも毎日、JiraとConfluenceの間を何度も行き来して、貴重な時間を溶かしてはいませんか? AIを使ってもっと効率化したいけど、設定が複雑だったり、セキュリティが心配だったり…。
そんな悩みを抱えるあなたに朗報です。
ついにAtlassian公式から、JiraやConfluenceとAIを安全かつ手軽に連携できる「MCP(Model Context Protocol)」のベータ版がリリースされました!
この記事では、実際にAtlassian公式MCPを試して、その驚きの実力とあまりの簡単さに感動した筆者が、あなたの「知りたいこと」を徹底的にレビューします。
「これ、自分のためのツールだ!」と、きっとあなたも確信するはずです。
Atlassian公式「MCP」とは? 30秒でわかる概要
まず、「MCPって何?」という方のために、難しい話は抜きにして、その本質的な価値をサクッとご紹介します。
Atlassian公式MCPとは、一言でいえば**「JiraやConfluenceの情報を、あなたの愛用するAIツール(LLM、IDE、Claudeなど)と安全に繋ぐための公式な架け橋」**です。
これまでも非公式のツールは存在しましたが、やはり公式からのリリースは安心感が違います。
このMCPを使うと、普段使っているエディタやAIチャットから離れることなく、
- Jiraチケットの検索、作成、更新
- Confluenceページの要約、作成、情報検索
といった操作が、まるで魔法のようにできてしまうのです。面倒なコンテキストスイッチから、あなたを解放してくれます。
【体験談】驚くほど簡単!Atlassian公式MCPを実際に使ってみた
この記事で一番お伝えしたいのが、このリアルな体験談です。 「本当にそんなに便利なの?」と疑っているあなたにこそ、読んでほしい部分です。
1. セットアップ:衝撃の簡単さ!Dockerはもう不要
まず驚いたのが、セットアップの手軽さです。
以前、非公式の類似ツールを試した際はDockerの準備が必要でしたが、Atlassian公式MCPはDocker不要。
私が愛用している「Cursor」というエディタで、以下のコマンドをMCPサーバーに設定するだけでした。
JSON
{
"mcpServers": {
"atlassian": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "mcp-remote", "https://mcp.atlassian.com/v1/sse"]
}
}
}
これを設定すると自動でAtlassianの認証画面が開き、必要な権限を許可するだけ。APIトークンの発行といった手間も一切ありませんでした。
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「え、もう終わり?」と拍子抜けするほど簡単で、すぐに使い始めることができました。
2. Jira操作:日本語の指示だけでチケットを瞬時に取得
早速、Jiraのチケットを取得できるか試してみました。 エディタのチャットに、こう入力するだけです。
「以下のJiraプロジェクトのチケットを10件確認してください。
すると、AIが自動でMCPツールを呼び出し、瞬時に該当プロジェクトのチケット情報をリストアップしてくれました。 あの面倒だったJQLを自分で書く必要も、Jiraの画面を開く必要もありません。
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3. Confluence操作:取得した情報からページを自動作成
次に、このJiraチケットの情報をもとに、Confluenceにページを作成してもらいます。
「チケットの傾向についてまとめたページを以下のConfluenceスペースに作成してください。
この指示だけで、AIは先ほど取得したJiraチケットの内容を理解し、要約した上でConfluenceに新しいページを自動で作成してくれました。
実際にConfluenceのURLを開いてみると、チケットの傾向がまとまったページが確かに出来上がっています。(一部、画像の埋め込みはうまくいかない場合もあるようですが、テキスト部分は完璧でした)
日々の報告書や議事録作成が、どれだけ楽になるか想像できますか?私はこの時点で「神ツールだ…」と確信しました。
他のユーザーの評価は?(非公式版との比較)
この記事の信頼性を高めるために、客観的な視点も加えておきましょう。 今回は、以前から存在した非公式版(sooperset/mcp-atlassian)と比較する形で、他のユーザーが感じそうなポイントをまとめました。
- 良い評判(公式版の強み)
- 公式の安心感: やはりAtlassianが公式にサポートしているのは、何物にも代えがたい安心感があります。
- 手軽さ: Dockerの準備が不要で、OAuth認証ベースなので、誰でも手軽に始められます。
- 悪い評判(公式版の課題)
- 権限設定: 非公式版にはあった「読み取り専用モード」が、現時点のベータ版にはありません。安全性を最優先したいユーザーにとっては、少し気になる点かもしれません。
メリットとデメリット
どんなツールにも良い点と悪い点があります。正直にお伝えすることが、あなたの後悔しない選択につながると信じています。
デメリット(正直にお伝えします)
- 書き込み権限が必須: 現時点(2025年5月時点)では、参照のみ(READ ONLY)の権限設定ができません。そのため、AIに情報の閲覧だけでなく、ページの作成や更新といった書き込み権限まで与える必要があります。「AIに勝手に書き換えられたら…」と心配な方にとっては、導入のハードルになるかもしれません。
- まだベータ版: 公式とはいえ、まだベータ版です。今後、仕様変更や予期せぬ不具合が発生する可能性はゼロではありません。
デメリットを補うメリット(それでもオススメしたい理由)
提示したデメリットは、以下の圧倒的なメリットで十分にカバーできると私は考えています。
- 今後の改善に期待大!: デメリットとして挙げた権限設定ですが、これはあくまでベータ版の仕様。多くのユーザーからのフィードバックを受け、今後のアップデートで「読み取り専用モード」が追加される可能性は非常に高いでしょう。
- 圧倒的な業務効率化: 何より、JiraやConfluenceの情報をAIでシームレスに扱えることのインパクトは計り知れません。日々の定型業務や情報検索にかかっていた時間を、もっと創造的な仕事に使えるようになります。
- 公式サポートの安心感: 非公式ツールと違い、今後のアップデートやサポートは公式から提供されます。安心して長く使い続けられる点は大きなメリットです。


こんな人にこそ使ってほしい!
これまでの内容をまとめると、Atlassian公式MCPは、特に以下のような方に最適だと言えます。
- JiraとConfluenceを毎日使っている開発者、エンジニア、プロダクトマネージャーの方
- AIを活用して、情報検索やタスク起票、報告書作成の手間を劇的に減らしたい方
- これまで非公式ツールを使っていて、公式のサポートを待ち望んでいた方
- 「Dockerとかよく分からない…」でも、AIとAtlassianの連携を手軽に試してみたい方
もし、一つでも当てはまるなら、あなたはこのツールを試す価値が大いにあります。
なぜ「今」すぐ試すべきなのか?
「便利そうなのは分かったけど、正式版が出てからでもいいかな…」
そう思ったあなたに、最後の一押しをさせてください。人が行動を先延ばしにする生き物だということは、私たちが一番よく知っています。
このツールを**「今すぐ」試すべき理由は明確です。**
- 先行者利益を得られる: まだベータ版である今、いち早くこの革新的なワークフローを体験し、習熟することで、あなたは同僚や競合他社に大きな差をつけることができます。
- 面倒な準備は一切不要: 思い立ったら吉日。この記事を読んだその勢いのまま、
npx
コマンド一つで、あなたは数分後には未来の働き方を体験できます。 - 「あの時やっておけば…」の後悔をしないために: 「もっと早く使っていれば、あの無駄な時間を使わずに済んだのに…」。そんな後悔をする前に、まずは試してみませんか?
Atlassian公式MCPは、私たちの日々の業務を根底から変えるポテンシャルを秘めています。このチャンスを逃さず、ぜひその驚きのパワーをあなた自身で体感してみてください。


