「またエラーか……。誰か代わりに直してくれないかな」
エンジニアなら誰でも一度は抱くこの願い、もはや妄想ではありません。
2026年現在、Anthropic社が提供する**「Claude Code(クロード・コード)」**が、開発の常識を覆しつつあります。
VS Codeなどのエディタで「補完」してもらう時代は終わりました。これからは、ターミナル(黒い画面)でAIエージェントに「これ作っておいて」と命令し、自分はコーヒーを飲む時代です。
この記事では、Claude Codeの制作者であるBoris Cherny氏のセットアップ術や、ハッカソン優勝者の知見を元に、**「誰でも・安全に・最新AIエージェントを動かす方法」**を徹底解説します。
Claude Codeで「できること」vs「できないこと」
Claude Codeは、単なるコード生成ツールではありません。あなたのPC内で動く**「自律型エージェント」**です。
コマンド一つでプロジェクト全体のファイルを読み込み、バグの原因を特定し、修正案を書き、テストまで実行しようとします。
他のAIエディタ(Cursor)との決定的な違い
多くの人が愛用している「Cursor」と何が違うのか? 一言で言えば、「助手」か「部下」かの違いです。
| 特徴 | Claude Code (CLI) | Cursor (Editor) |
| 役割 | 自律的な部下 | 優秀な助手 |
| 操作場所 | ターミナル (CLI) | エディタ画面 |
| 得意技 | 複数ファイルをまたぐ機能実装、リファクタリング | リアルタイムのコード補完、チャット |
| 自律性 | 高(コマンド実行・ファイル操作を自ら提案) | 中(ユーザーのカーソル操作が主体) |
Cursorは「書きながら助けてもらう」のに最適ですが、Claude Codeは「タスクを丸投げして実装してもらう」のに特化しています。
正直なデメリット(コストと暴走)
ここで**「買わない理由」**を先回りしてお伝えします。
- APIコスト: Claude Codeは高性能なモデル(Opus 4.5など)をAPI経由で使用するため、従量課金が発生します。「気づいたら数千円使っていた」ということもあり得ます。
- 制御の難しさ: 自律性が高いため、たまに想定外のファイルを書き換えようとします。
安心してください: これらは適切な「承認設定」と「利用上限設定」で回避可能です。その方法も後述します。
【5分で完了】Claude Code 最速セットアップ手順
では、実際にあなたのPCに最強の部下を雇いましょう。
ここでは、制作者であるBoris Cherny氏も推奨する、最もシンプルで安全な導入手順を紹介します。
※前提:Node.jsがインストールされていること。
手順1:インストール
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。
Bash
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
手順2:起動と認証
インストールが終わったら、魔法のコマンドを唱えます。
Bash
claude
初回起動時はブラウザが開き、Anthropicの認証画面が表示されます。ログインしてアクセスを許可すれば完了です。
手順3:プロジェクトで使ってみる
開発中のプロジェクトフォルダに移動し、再び claude と入力。
あとは、こんな風に話しかけるだけです。
「このプロジェクトの概要を教えて」
「src/utils/ 以下のバグを修正してテストを通しておいて」
開発体験が変わる!ハッカソン優勝者&制作者の「賢い」使い方
ただインストールしただけでは、Claude Codeの真価は発揮できません。
Anthropicハッカソン優勝者のcogsec氏や、制作者Boris氏が実践している**「プロ級の使いこなし術」**を2つ紹介します。
1. まずは「Plan Mode」で設計させる
いきなり「コード書いて」と命令するのはNGです。失敗のもとです。
Boris氏は、作業の前に必ず**「計画(Plan)」**を立てさせています。
Plaintext
/plan ユーザー認証機能を実装したい。必要なファイルと手順をリストアップして。
こう指示すると、Claudeは「1. データベース設計」「2. API作成」「3. UI実装」といった手順書(プラン)を作成します。あなたがそれに「OK」を出してから実装させることで、手戻りが激減します。
2. 「CLAUDE.md」で教育する
プロジェクトのルートに CLAUDE.md というファイルを作ってみてください。これはいわば**「引継ぎ資料」**です。
- コーディング規約(TypeScriptを使う、関数型で書くなど)
- よく使うコマンド(起動コマンド、テストコマンド)
- プロジェクト特有のルール
これを書いておくと、Claude Codeは毎回これを読み込み、「空気が読める新人」から「熟練のベテラン」に進化します。
実際に使ってみて分かった「開発体験」のリアル
私自身、実際にClaude Codeを使って開発してみましたが、**「孤独感が消える」**というのが最大のメリットでした。
バグが出た時、以前ならGoogle検索を繰り返していましたが、今はターミナルで「エラー出た。ログ見て直して」と言うだけ。
まるで隣にスーパーエンジニアが座っているような感覚です。
【注意】ここだけは気をつけて
便利すぎて、ついつい「全部おまかせ」にしたくなりますが、最終的なコードのレビューは必ず人間(あなた)が行ってください。
AIは平気でセキュリティホールを作ったり、非効率なコードを書いたりすることがあります。
生成AI時代、エンジニアはどう生き残るべきか?
ここまで読んで、「すごい!でも、これじゃ自分の仕事がなくなるのでは…?」と不安になった方もいるかもしれません。
しかし、断言します。
AIは「指示を出す人間」を必要としています。
Claude Codeのような強力なツールが登場した今、エンジニアに求められるスキルは「コードをタイプする速度」から、以下の2つにシフトしています。
- AIエンジニアリング力: AIに的確な指示(プロンプト/仕様)を出し、成果物を評価する力。
- アーキテクチャ設計力: 細かいコードはAIに任せ、システム全体の構造を考える力。
今のうちにこの「上流スキル」を身につけておけば、ツールに使われる側ではなく、**ツールを使いこなして年収を上げる「AI時代のアーキテクト」**になれます。
まとめ
Claude Codeは、エンジニアを「コーダー」から「ディレクター」へと進化させるツールです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-codeでインストールclaudeで起動/planで計画を立てさせ、CLAUDE.mdで教育する
まずは、あなたの個人開発プロジェクトで試してみてください。
「黒い画面」が、あなたの最強のパートナーに変わる瞬間を体験できるはずです。

