nano-banana(ナノバナナ)は、2025年8月にAIモデル比較サイト「LMArena」へ突然現れ、開発元が分からないまま話題になった画像生成AIです。結論から書くと、その正体はGoogleの画像生成モデルでした。
先に結論:nano-bananaはGoogleのGemini画像モデルのコードネーム
- 正式名はGemini 2.5 Flash Image。2025年8月26日にGoogleの開発者向け公式ブログが公表しました
- 2026年9月時点では後継が3モデルあります(Nano Banana Pro / Nano Banana 2 / Nano Banana 2 Lite)
- 使える場所はGeminiアプリ・Google Pics・Google AI Studio・Gemini API。LMArenaでランダムに当たるのを待つ必要はもうありません
- 生成・編集した画像には、目に見えない電子透かし「SynthID」が入ります
この記事について(2026年9月1日に全面改稿しました)
この記事は2025年8月19日、nano-bananaがまだ「開発元不明の謎のAI」だった時点で公開したものです。その後Googleが正体を公表したため、2026年9月1日に公式発表にもとづいて全面的に書き直しました。当時の推測にすぎなかった記述は削除しています。あわせて、旧版にあった一人称の使用感の記述も、実機検証にもとづくものではなかったため削除しました。
正体:Gemini 2.5 Flash Image(2025年8月26日にGoogleが公表)
Googleの開発者向け公式ブログは、モデルを発表した記事の冒頭で「Gemini 2.5 Flash Image (aka nano-banana)」と書いています。SNSで呼ばれていた通称と正式なモデル名が、ここで結びつきました(出典:Google Developers Blog「Introducing Gemini 2.5 Flash Image, our state-of-the-art image model」2025年8月26日)。
同じ記事には、公開時点の仕様も書かれています。要点は4つです。
- 複数の画像を1枚に合成できる
- 同じキャラクターの見た目を保ったまま編集できる
- 生成・編集したすべての画像に、不可視の電子透かしSynthIDが入る
- 提供先はGemini API、Google AI Studio、企業向けのVertex AI
料金も同記事に明記されています。出力100万トークンあたり30ドル、画像1枚が1,290トークンなので、画像1枚あたり約0.039ドルという計算です。100枚生成しても約3.9ドル。1ドル150円なら約585円という水準になります。
2026年9月時点の「Nano Banana」ファミリーは3モデル
Nano Bananaは、いまや1つのモデルの通称ではありません。Geminiをベースにした画像生成モデルの製品名として使われています。Google DeepMindの公式モデルページ(2026年9月1日確認)に掲載されている構成は次のとおりです。
| 通称 | 正式なモデル名 | 公式の位置づけ |
|---|---|---|
| Nano Banana Pro | Gemini 3 Pro Image | スタジオ品質の精度と制御で画像を生成・編集する |
| Nano Banana 2 | Gemini 3.1 Flash Image | プロ級の生成・編集を、Flashの速度で提供する |
| Nano Banana 2 Lite | Gemini 3.1 Flash-Lite Image | もっとも速く、もっとも低コストで生成・編集する |
出典:Google DeepMind「Gemini Image – Nano Banana」(2026年9月1日確認)。位置づけの説明は同ページの記述を日本語に要約したものです。
選び分けの目安はシンプルです。細かい指定どおりに仕上げたいならPro、速さと品質のバランスならNano Banana 2、大量に回してコストを抑えたいならLite。まず試すだけなら、Geminiアプリから使えるモデルで十分です。
どこで使えるのか
同じくGoogle DeepMindの公式ページが挙げている導線は4つです。
- Geminiアプリ:チャットの中でそのまま画像を作る・直す
- Google Pics:画像の作成と調整に特化した導線
- Google AI Studio:プロンプトを試して、そのまま実装へ進む
- Gemini API:自分のアプリやツールに組み込む
2025年8月の噂と、いま分かっていること
この記事の旧版に書いていた内容が、公式発表でどう更新されたかを並べます。当時の話題を覚えている方は、ここだけ読めば差分が分かります。
| 2025年8月時点の記述 | 2026年9月時点の事実 |
|---|---|
| 開発元が不明 | Google。2025年8月26日の公式ブログで公表された |
| 公式発表がない | 公式ブログとDeepMindのモデルページがある |
| LMArenaでランダムに当たるのを待つしかない | Geminiアプリ・Google Pics・AI Studio・APIから直接使える |
| 利用規約がなく商用利用の可否が不明 | 各サービスの利用規約が適用される。実際に使う前に、利用するサービスの規約で確認する |
| 無料で使えるのは今だけかもしれない | APIは有料(発表時点で画像1枚あたり約0.039ドル)。アプリ側の無料枠は提供状況による |
使う前に押さえておきたい2点
1つ目は電子透かしです。Googleの公式ブログによれば、このモデルで生成・編集した画像にはすべてSynthIDという不可視の透かしが入ります。目視では分かりませんが、AIが作った画像であることを後から判別できる仕組みです。仕事で使う場合は、この前提を知ったうえで扱うのが安全です。
2つ目は費用感です。APIで使う場合、発表時点の価格で画像1枚あたり約0.039ドル。ブログのアイキャッチを月30枚作っても約1.2ドルです。ただしこれは2025年8月時点の価格であり、モデルが世代交代しているため、実際に使う際は最新の料金表を確認してください。
まとめ
nano-bananaは「正体不明の謎のAI」ではなくなりました。Geminiをベースにした、Googleの画像生成モデルの通称です。2026年9月時点ではPro・2・2 Liteの3モデルがあり、Geminiアプリからすぐ試せます。当時この名前を検索して行き止まりになった方は、いまは公式の入口から普通に触れる、と考えて差し支えありません。
プロンプトの書き方を詳しく知りたい方は、Google DeepMindの公開資料をもとにまとめた画像生成AI「Nano Banana」の品質を上げる7つのプロンプト術もあわせてどうぞ。


