PR

Claudeの「学習に使う」設定はどこ? オフにする手順と、オフにしても気をつけたい3つ

AIツール

「この見積の下書き、Claude に頼みたい。でも、入れた文章が勉強の材料にされたら困る」

ここで手が止まったこと、ありませんか。設定でオフにできるとは聞いた。でも、その設定がどこにあるのか分からない。同じところで止まる人は多いはずです。

設定する場所は、たった1か所。ここだけ覚えればOKです。「設定」→「プライバシー」→「AIモデルの改善を支援する」をオフ。1分もかかりません。

ただ、オフにしたあとも気をつけたいところが3つあります。それも一緒に見ていきましょう。知っておくと、何を入れていいかで迷いにくくなりますよ。

私も10月に設定画面を開いてみたら、ちゃんとオフになっていました。お客さんの資料を扱う前に、入れた文章が学習に使われる設定かどうかを見る。それが私の決め方なんです。今回は Anthropic(Claude を作っている会社)の公式ヘルプ4本を開いて、順番に並べました。

※この記事は2026年10月時点の情報です。画面の名前や手順は変わることがあります。

Claudeの学習の設定をオフにしても残る3つ(評価ボタンを押した会話・安全確認の対象になった会話・すでに始まった学習と学習済みのモデル)の図解

設定の場所は「プライバシー」の1か所だけ

パソコン(ブラウザ・デスクトップアプリ)の場合

公式ヘルプの手順はこうです(Anthropic プライバシーセンター「モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですか?」)。

  1. メニューの中の自分の名前を押して、開く
  2. 「設定」を選ぶ
  3. 「プライバシー」を選ぶ
  4. 「AIモデルの改善を支援する」のスイッチをオフにする

ブラウザで使っている人は、claude.ai のプライバシー設定のページを直接開いても同じ画面に行けます。この直リンクは、公式ヘルプの手順の中に載っているものです。

スイッチの名前は、ヘルプの日本語版では「AIモデルの改善を支援する」です。画面の表示は、時期によって少し違うことがあります。「改善」「学習」に近い言葉のスイッチを探してください。

スマホアプリの場合

流れは同じです。名前 →「設定」→「プライバシー」→「AIモデルの改善を支援する」をオフ。

なお、この設定は個人向けの Free・Pro・Max の話です。ヘルプによると、同じアカウントで Claude Code を使うときも、この設定の対象になります。

オフにすると、何が変わる?

ヘルプに書かれていることを、やさしい言葉に直すとこうです。

  • これからの会話は、今後の学習に使われない
  • 今まで保存されていた会話も、今後の学習には使われなくなる
  • 会話を消すと、履歴からはすぐ消え、裏側の保存からも30日以内に消える(保存期間のヘルプより)

逆に、オンにしている間の会話は、個人が分からない形で最長5年、学習用に保存されることがあります(Anthropic「How long do you store my data?」)。

5年というと、今年の新入社員が中堅になるくらいの長さです。オンのまま仕事の文章を入れていたなら、今日オフにする意味はありますよね。

オフにしても、学習に使われる道が3つ残る

ここが今日いちばん伝えたいところです。オフは「全部使われない」ではありません。

1つめ:評価ボタン(グッド・バッド)を押した会話

回答の下にある、親指の上向き・下向きのボタンです。これを押すと、その会話まるごとが最長5年保存されます。ユーザーID(メールアドレスなど)とは切り離したうえで、学習に使われることがあります(Anthropic「Is my data used for model training?」(個人向け))。

「いい答えだったから」と軽く押しがちなボタンです。お客さんの名前が入った会話では押さない。これだけで1つ目はふさげます。

2つめ:安全確認の対象になった会話

利用ルールに反していないかを機械がチェックしていて、引っかかった会話は、安全のしくみを良くするために使われることがあります。ルール違反とみなされた会話の中身は最長2年保存、とヘルプにあります。ふつうの見積やお知らせ文で心配する場面は少ないはずです。

3つめ:オフにする前の会話のうち、すでに学習に入った分

オフにする前の会話が、もう始まっている学習や、学習を終えたモデルに入っていた場合。その分は学習にそのまま含まれる、とヘルプに書かれています。あとから取り消すことはできない、と私は読みました。オフは「これから」に効くスイッチ、ということです。

正直、ここは少しドキッとします。だから、仕事で使い始める前に1回見ておく。それが一番ラクです。

もっと慎重にいきたい日は「シークレットチャット」

プロジェクトの外で新しい会話を始めるとき、画面の右上にオバケのマークが出ます(プロジェクトの中では出ません)。これを押すと、シークレットチャット(英語では Incognito chats)になります。

  • 学習には使われない(さっきの設定がオンでも使われない)
  • 会話の履歴にも、Claude の記憶(メモリ)にも残らない
  • ただし、履歴に残らなくても30日間は保存される(会社のプランでは、会社の設定でもっと長いこともある)

出典はClaude ヘルプセンター「Use incognito chats」です。

注意が1つ。ヘルプによると、新しい画面のバージョンでは、シークレットチャットだとファイル作りやコードの実行ができません。見積の文章を直してもらうくらいなら困りませんが、表を作らせたい日は普通の会話になります。

会社で契約しているなら、話は少し違う

ここまでは個人向けプランの話です。会社で契約する Team・Enterprise などの法人向けプランは、はじめから入力も出力も学習に使わないとされています。

ただ、評価ボタンの扱いはこちらでも同じです。押すと会話が最長5年保存され、学習に使われることがあります。会社のプランのオーナー(契約の持ち主)は、組織の設定の「Data and Privacy」にある「Rate chats」で、社員がこのボタンを使えないようにできます(Anthropic「Is my data used for model training?」(法人向け))。なお会社のプランでは、シークレットチャットも管理者のデータ書き出しに含まれます(Claude ヘルプセンター「Use incognito chats」)。

ChatGPT と並べて見たい人は、会社の資料を生成AIに入れていいのか、の記事にまとめています。

オフにしても、入れないものは入れない

最後に、一番大事なことです。学習オフは「何を入れてもいい」という許可ではありません。

学習に使われなくても、入れた文章は Anthropic のサーバーに送られて、一定期間は保存されます。だから、次のものは設定に関係なく入れないのが基本です。

  • お客さんや社員の氏名・住所・電話番号
  • 顧客番号・会員番号
  • 社員の評価や給与などの情報

これは法律で一律に禁止されている、という意味ではありません。迷わないための私のおすすめで、会社のルールとして決めておくと安心、という位置づけです。見積なら、「A社」「担当者様」のように置きかえてから入れる。それで下書きの役目は十分果たせます。

国の個人情報保護委員会は、会社が本人の同意を取らずに個人データを含む指示文を入れ、そのデータが回答を出すこと以外の目的に使われる場合は、法律違反になる可能性があるとしています。そのため、そうした入力をするなら提供会社がそのデータを機械学習に使わないことなどを十分に確認すること、と呼びかけています。あわせて、入れる個人情報が、もともと決めた利用目的の範囲内かを確かめることも求めています(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」)。学習の設定を見るのは、この確認のうちの一部です。それだけで足りるわけではありません。自分の会社のケースで判断に迷うときは、弁護士などの専門家や個人情報保護委員会の相談窓口に確かめてください。

社員に配るルールを紙1枚で作りたい人は、AIの入力ルールの記事にひな形の書き方をまとめています。

今日やるのは、1分だけ

設定を開いて、スイッチがオフか見る。今日やるのはそれだけです。

もうオフになっていたなら、何もしなくて大丈夫。オンだったなら、オフにして、お客さんの名前が入った会話では評価ボタンを押さない。この2つに、名前や番号は置きかえてから入れる、を足せば十分です。

見積の下書きは、そのあとでゆっくり頼めばいいんです。

出典

タイトルとURLをコピーしました